ゲイ向けマッチングアプリの選び方|5タイプの違いと比較の軸

ゲイ向けのマッチングアプリは数が多く、名前を並べられても違いが分かりません。ただ、設計の方向性で分けると5つのタイプに整理できます

このガイドでは、順位を付ける代わりに、タイプの違いと比較すべき項目を扱います。自分の条件に合わないタイプを先に外すほうが、結果的に早く決まります。

なお、料金と機能はサービス側の判断で変わります。登録前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。

ゲイ向けアプリは5つのタイプに分けられる

タイプ1:ゲイ専用・位置情報型

近くにいるユーザーを一覧で表示し、そこから会話を始める設計です。国内では9monsters(ナインモンスターズ/通称ナイモン)が代表格で、2011年から続く日本発のサービスです。海外発ではGrindrJack’dSurgeHEESAYなどがこのタイプにあたります。

会うまでの導線が短いのが特徴です。一方で、距離が近い順に表示される仕様は、身バレを避けたい場合には慎重な設定が必要になります。

体格や体毛のタイプで絞り込めるサービスもあり、SCRUFFGROWLrはその方向に特化しています。

タイプ2:ゲイ専用・プロフィール型

距離ではなく、プロフィールの内容や趣味の一致から相手を探す設計です。国内ではAMBIRD(アンバード)がこのタイプにあたります。

公的証明書による年齢確認を済ませると機能が使えるようになり、いいねとメッセージの送受信に課金が不要という設計です。趣味や価値観のコミュニティから相手を探す仕組みがあり、共通点を先に確認したうえでやり取りを始められます。

位置情報型に比べて会うまでの時間はかかります。文字のやり取りを重ねることに抵抗がない人向けです。

タイプ3:審査型・結婚相談所系

登録時に審査があり、通過した人だけが利用できる設計です。Bridge(ブリッジ)がこのタイプで、ゲイ専用の結婚相談所が運営しています。

身分証による審査と月額課金があるぶん、参加者の目的がそろいやすい構造です。「とりあえず登録して様子を見る」という使い方はできません。真剣な交際を前提にしている場合に選択肢に入ります。

タイプ4:一般向けアプリの同性設定

Tinderのように、性別の設定で同性を探せる一般向けアプリです。利用者全体の規模は大きいものの、そのうちゲイ・バイセクシュアル男性がどれくらいいるかは地域によって差が出ます。

同性・異性の両方を並行して探したい場合や、ゲイ専用アプリを使うこと自体に抵抗がある場合の選択肢になります。

タイプ5:一般向けの出会い系サイト

ハッピーメールワクワクメールPCMAXなど、掲示板から相手を探す形式のサービスです。全国にユーザーが分散しているため、ゲイ専用アプリのユーザーが少ない地域では候補に入ります。

ただし、同性を探している利用者の比率はゲイ専用アプリより低くなります。男性はメッセージ送信にポイント購入が必要な料金体系が一般的で、掲示板の閲覧までは無料でできる場合が多いという構造です。

比較すべき5つの軸

タイプが絞れたら、個々のサービスは次の5点で比べます。ユーザー数の多さだけで決めないことが重要です。

軸1:年齢確認の方法

公的証明書の提出を求めるか、生年月日の入力だけかで、参加者の質は変わります。証明書の提出が必要なサービスは、登録の手間が増えるぶん、冷やかしや業者が入りにくくなります。

提出する書類の種類、提出後のデータがどう扱われるかは、各サービスのプライバシーポリシーで確認できます。

軸2:メッセージに課金が必要か

料金体系は大きく3つに分かれます。

  • 無料型:年齢確認を済ませればメッセージの送受信ができる
  • 月額型:一定額を支払うことで機能が開放される
  • ポイント型:メッセージ1通ごとにポイントを消費する

ポイント型は、やり取りが長引くほど費用が読みにくくなります。使い始めの段階では、無料の範囲がどこまでかを先に確認しておくと安全です。

軸3:位置情報と写真の公開範囲

周囲に知られたくない場合、ここが最優先の判断材料になります。確認すべきなのは次の3点です。

  • 距離の表示を大まかにできるか、または非表示にできるか
  • 写真を限定公開にできるか(特定の相手にだけ見せられるか)
  • 特定の相手からプロフィールを見えなくする機能があるか

位置情報型のアプリは、この点で慎重な設定が必要です。人口の少ない地域ほど、距離表示から居住地が推測されやすくなります。

軸4:通報・ブロックの仕組み

問題のある相手に遭遇したとき、その場で対処できるかどうかです。通報の導線がメニューの奥にあるサービスと、プロフィール画面から直接できるサービスがあります。

ブロックした相手から自分が見えなくなるのか、それとも自分から見えなくなるだけなのかは、サービスによって仕様が異なります。ヘルプページで確認できる項目です。

軸5:自分の地域でのユーザー数

全国の登録者数は、判断材料としてはあまり役に立ちません。都市部に集中しているサービスでは、地方の表示人数が大きく下がるためです。

確認する方法は単純で、無料登録して自分の地域の表示人数を実際に見ることです。紹介記事の数字ではなく、自分の画面に出る人数が判断材料になります。

主なサービスの比較

サービスタイプ設計の方向
9monstersゲイ専用・位置情報型近くの相手と早く会う
AMBIRDゲイ専用・プロフィール型趣味・価値観から探す
Bridge審査型・結婚相談所系真剣な交際に限定
Grindrゲイ専用・位置情報型海外ユーザーが多い
Jack’dゲイ専用・位置情報型海外ユーザーが多い
Tinder一般向けの同性設定同性・異性を並行して探せる
ハッピーメール一般向け出会い系全国にユーザーが分散
ワクワクメール一般向け出会い系全国にユーザーが分散

料金は必ず公式サイトで確認してください
各サービスの料金体系・機能は変更されます。上記は構造の違いを示すためのもので、金額を保証するものではありません。

目的別に絞り込む

交際相手を真剣に探したい

審査型(Bridge)またはプロフィール型(AMBIRD)が設計上は近くなります。前者は月額の負担がある代わりに参加者の目的がそろい、後者は費用をかけずに始められます。

位置情報型は「今すぐ近くの人と会う」ための設計なので、交際相手を探す用途では噛み合わないことがあります。使えないわけではありませんが、プロフィールに目的を明記しておかないとすれ違います。

まず友人や趣味の合う人から

共通点から探せるプロフィール型(AMBIRD)が向いています。コミュニティ機能があるサービスでは、趣味を軸にした接点から会話が始まるため、いきなり交際前提のやり取りをせずに済みます。

位置情報型を友人探しで使う場合は、プロフィールに目的をはっきり書いておくとずれが減ります。

外国人とも出会いたい

Grindr、Jack’d、Surgeは海外ユーザーの比率が高い傾向があります。旅行や出張の期間だけ使うという運用もできます。

ただし、これらは位置情報の扱いが強いタイプでもあります。国内で常用する場合は、距離表示の設定を先に確認してください。

地方に住んでいる

ゲイ専用アプリは都市部に会員が集中しやすく、地方では表示人数が下がります。国内発で長く運用されている9monsters、および全国にユーザーが分散している一般向けの出会い系サイトが、選択肢として残りやすい構造です。

ただし、これは一般論です。地域差が大きい部分なので、複数を無料登録して、自分の地域の表示人数を比べるのが確実です。判断の詳細はゲイの出会い方 基礎ガイドでも扱っています。

「届出の有無」は安全性の指標になりません

比較記事の中には、出会い系サイト規制法の届出があるかどうかを安全性の目印として扱っているものがあります。ゲイ向けアプリについては、この見方は成り立ちません。

同法が規制の対象としているのは「インターネット異性紹介事業」です。名前のとおり、異性との交際を希望する人を結びつける事業が対象であり、同性間の紹介のみを行うサービスは、制度上そもそも届出の対象になりません

つまり、ゲイ専用アプリに届出がないのは当然のことであって、運営体制の問題ではありません。逆に、ハッピーメールやワクワクメールのような一般向けサービスは異性紹介を含むため届出の対象になりますが、それは「同性の出会いにおいて安全である」ことを意味しません。

制度の対象範囲は、警察庁の出会い系サイト規制法に関する説明で確認できます。

代わりに見るべきもの
年齢確認の方法、本人確認の仕組み、通報・ブロック機能の使いやすさ。この3点は届出の有無に関係なく、どのサービスでも確認できます。

なお、同性向けサービスが届出の対象外であっても、18歳未満の利用が認められるわけではありません。各サービスはいずれも18歳以上を対象としています。

登録した日にやっておく設定

初期設定のまま使い始めると、想定より多くの情報が公開されていることがあります。登録したその日に、次の項目を一通り確認してください。

  • 位置情報の精度:距離表示を大まかにできるか、共有そのものを切れるか
  • 写真の公開範囲:全体公開か、マッチした相手だけかを選べるか
  • 使用する写真:他のSNSで使ったことのないものにする(画像検索でつながることがあります)
  • 写真の背景:自宅・職場・最寄り駅が写り込んでいないか
  • 通知の表示:ロック画面にメッセージ内容が出ない設定にする
  • SNS連携:不要な連携をオフにする

プロフィールには、求めている関係を短く書いておくと、やり取りのすれ違いが減ります。「まずは友人から」と書くこと自体は失礼にあたりません。

よくある質問

ゲイ専用アプリと、Tinderのような一般向けアプリはどちらがいいですか?

目的と地域によります。ゲイ専用アプリは対象がはっきりしているぶん探しやすく、一般向けアプリは利用者全体の規模が大きい代わりに、同性を探している人の比率が下がります。同性・異性の両方を並行して探したい場合は一般向けアプリが選択肢になります。どちらか一方に決めず、無料の範囲で両方を試してから絞る方法もあります。

無料で使えるアプリはありますか?

年齢確認を済ませればメッセージの送受信まで無料でできる設計のサービスがあります。AMBIRDはこのタイプです。Tinderもマッチングが成立したあとのメッセージ送受信は無料です。一方、月額型やポイント型のサービスでは、メッセージを送る段階で課金が必要になります。登録前に無料の範囲がどこまでかを確認してください。

複数のアプリを同時に使ってもいいですか?

問題ありません。タイプの異なるものを2つ組み合わせると、性質の違いが分かりやすくなります。ただし最初から4つも5つも入れると管理が追いつかず、どれも中途半端になります。まず2つ程度から始めることをおすすめします。

年齢確認で身分証を出すのが不安です

提出したデータがどう保管され、いつ削除されるかは、各サービスのプライバシーポリシーに記載があります。登録前に確認してください。なお、年齢確認を求めるサービスは、そのぶん18歳未満や業者が入りにくい環境になります。手間と引き換えに得られるものがある、という性質の項目です。

届出のないアプリは違法なのですか?

違いません。出会い系サイト規制法が対象とするのは「インターネット異性紹介事業」であり、同性間の紹介のみを行うサービスは制度上そもそも届出の対象外です。したがって届出がないことは、法令違反にも運営体制の不備にもあたりません。安全性を判断する際は、年齢確認の方法、本人確認の仕組み、通報・ブロック機能を個別に確認してください。

課金したのに出会えません

サービスの設計と目的が合っていない可能性があります。位置情報型で交際相手を探している、あるいはプロフィール型ですぐに会える相手を探している、といったずれはよく起きます。使うサービスを変える前に、まずプロフィールに書いた目的と、選んでいるサービスの設計が噛み合っているかを見直してみてください。

まとめ

選ぶ手順をもう一度整理します。

  1. 求めている関係から、5つのタイプのうち合わないものを外す
  2. 残ったタイプの中から、年齢確認・料金の形・位置情報の設定で候補を絞る
  3. 無料の範囲で登録し、自分の地域の表示人数を実際に見る
  4. 登録したその日に、位置情報と写真の公開設定を確認する

紹介記事の順位ではなく、自分の画面に表示される人数と、自分が調整できる設定の範囲で判断してください。

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